南三陸町の地域循環型社会

宮城県南三陸町とは

海森里街に囲まれた豊かな環境に恵まれる町です。シロザケの水揚げや志津川湾のマダコなどの漁業はじめ、観光業などが盛んです。しかし、東日本大震災による死者618人、行方不明者221人、また都市部への人口流出により、平成20年には18千人以上いた人口が、平成25年には15千人を切っており、町の人出不足の問題が加速しています。また、震災での建物半壊以上が3,321戸におよび、今もなお不安定な暮らしが続いています。南三陸町の復興には、地元産業の再生と人材育成が課題となっています。

復興を支える企業の進出

震災を受け豊かな資源環境のある南三陸町への支援や事業展開を始めた企業が増えてきました。株式会社アミタ持続可能経済研究所の「資源・エネルギー循環インフラ事業」では、廃棄物の包括資源化事業(廃棄物を利用した燃料・ガス・液肥の製造)、木質バイオマスエネルギー事業(木質バイオマスによる木質ペレット燃料の活用)など地域循環型社会を目指し、社会インフラの発展を目指しています。

ゴールビジョン

復興の形、選択肢はいくつか存在しますが、震災前から地方の中山間地域が抱えている人口減少・過疎高齢化等の課題は全国共通の社会的課題です。そのような地域では概して自然環境に恵まれていますが、現代の経済の効率的・コスト重視の尺度からは条件不利な地域でもあります。反面、地域資源を活かし、コンパクトな地域で心の豊かさを尺度にした、エネルギー・資源・食・文化・コミュニティの自立を出来るだけ高め、自立分散型の新しい社会システムのモデルを南三陸町で作ることで、同じような課題を抱える日本の農山漁村の参考となり、持続可能社会の実現という社会変革のきっかけにしていきます。新しい社会システムとは、環境・経済・人の心の関係性が重んじられ、その地域に暮らす人々がその地域のことを誇れ、地域外の人々が行ってみたい、暮らしてみたいと思える地域を実現するシステムを指します。

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